奥多摩| ニョイスミレ
ニョイスミレは別名ツボスミレとも言い、GW位まで低山でも見られます。
これは、奥多摩の御岳山周辺。標高は1000m以下の所です。
個体数は多いように思います。
都内でも自然な環境っぽい公園などで見られますよね。
葉はハート型だけれど切れ込みが深いのが特徴。薄い緑。
花は白くて小さく1cm位で唇弁に何本もの細い紫色のラインが入っていてなんともおしゃれ。顔が小さくて背が高くてスマートな人みたい。
今日は梅雨らしい一日でした。
昔から繰り返されている暦通りの季節の変化は落ち着きます。
今夜はたくさんの蛹達が、濡れた葉の下で、気温が上がるのを待っているのだろうと思います。
谷川岳|ミヤマスミレ
名前の通りの深い山(中部では標高1000m位)にしか咲いていないのですが、北海道では低地、東北では低山で普通に見られるスミレらしい。
北海道は一度も行った事がないのでわからないけれど、北海道では奥多摩あたりのタチツボスミレみたいな感じなのでしょうか。
とは言うものの、地方によると絶滅危惧種であり、東京都や埼玉県では、絶滅危惧Ⅱ類になっていて、レッドリスト指定。
捕獲や採取は禁止。
さておき。
ミヤマスミレ。葉はハート型で縁がノコギリ状。明るい緑色です。
花びらは鮮やかなムラサキ色。スミレらしい色。
スミレ色と言うとこの色を頭に思い浮かべる気がします。
個体差があり、もっと花びらが細いものがある様で、図鑑に載っている多くは上弁も側弁ももう少しほっそりしています。
これは、谷川岳登山道で1400mくらいの所に咲いていました。
今回は、ロープーウェイに乗って、距離もそう長くなかったのに疲れてしまい、
写真もボケているのが多かった。
いつも山に登るたびに、体力がなさすぎて、毎日歩こう!とか毎日筋トレしよう!
などと思うのですが、週に1回のジムで終了。寝る前に5分位のストレッチするだけ。
体力つかないです‥‥
思うだけではダメなんですよね〜。
夏までには!って毎年思っているのです。
奥多摩| アカネスミレ
おひさまが大好きな茜色のスミレ。アカネスミレ。
フジファブリックの”茜色の夕日”の茜色ではなくて、万葉集の”あかねさす”の茜色のイメージです。あくまでも、わたしの意見。
特徴は、花弁が閉じ気味に咲いてしべが見えない、側弁の基部に白いおひげ。
花の色は、ひときわ目立つ青みがかった紅紫色。
距が細長いので横顔も撮るべきだった。
北海道から屋久島まで見られ、花の色は個体差があるそうですが、奥多摩はこの上の写真の色の個体が多いように思います。
六つ石山に登る途中で咲いていました。
そこはそこそこ急な登りです。しんどいので写真を撮るのが大変。
スミレの季節には数種類のスミレが見られます。
帰って来て写真をチェックすると、ぼけてるのが多くてがっかりな事が多い急登です。
これも私の意見で、スイスイ追い越していくトレランにいさんにはなんて事ない坂なのでしょうが。
奥多摩|アケボノスミレ
アケボノスミレは、色鮮やかで花弁がぽってりとして、名前負けしていないスミレ。
「曙」と名前がついただけあり素晴らしく美しい紅紫色です。
実物はもっとピンクがかっています、もっとキレイに撮ることが出来ればなぁ。
黎明の空のようなのに。
花の茎5cm〜10cmで、ニョキっと言う感じでしっかりしていて、特徴的なのは、花の時期には、まだ葉っぱが途中までしか成長していないところ、たいていはくるっと丸まっています。
開くとハート形。
日がよく当たる乾いた雑木林が好き。スミレサイシンの仲間です。
GW頃に奥多摩の日の出山から御岳山に向かう山道は、スミレが多く見られます。
下ばかり見て歩いてしまいます。
奥多摩| フモトスミレ
今日は、花の直径が1cm位のかわいいスミレ!
フモトスミレです。
ふもととは言っても、海岸近くの山地から標高は2000m付近まで分布しています。
葉はハート形で濃い緑色、裏は紫がかっています。
唇弁の距は薄い紫で、華やかなグラマラスさはないけれど、上品なセンスをたたえていて好きです。
小さいので見落としがちですが、山道の縁でみかけます。
この写真は、三頭山です。
花の時期は遅めで3月末から5月中旬。
フモトスミレは、花の色にやや個体差があります。
珍しくはないですが、葉に美しい斑が入っているのも見かけます。
このフイリフモトスミレは、大岳山の鍋割山あたりに咲いていました。
スミレは去年ここにいたよな~。と思っても次の年は咲いていなかったりする時もあり、その時々の出会いは大事。
奥多摩|ナガバノスミレサイシン
スミレが好きで、名前と特徴を覚えようと数年前に思い立ち、写真を撮っては図鑑やインターネットで調べたりして来ました、種類が多いことに驚かされ、個体により個性がある事に魅力を感じ、山登りがますます楽しいものとなっています。
奥多摩にも色々なスミレが咲いています。
4月上旬から5月の上旬に咲くスミレで、三頭山で咲いていた、
ナガバノスミレサイシン。
葉に特徴のあるスミレ。披針形で5~8㎝位とスミレにしては長く、葉が細く先がシュッとしていて、花弁は淡い色で繊細な感じです。
半日陰のしっとりした落葉樹林の下にいます。
写真は白っぽく写っていますが、もう少しうす紫の感じです。
なかなか同じ色に写ってくれません。
このシロバナナガバノスミレサイシンは花弁が真っ白で唇弁におしゃれな紫のライン入り、特にこの種のシロバナは珍しくはありませんがキレイです。
シロバナナみたいな長い名前になっていますが、白いし、葉が長いので仕方がないか……。
ナガバノスミレサイシン(フイリナガバノスミレサイシンも含め)は日本海側ではみられない一方で、スミレサイシンは太平洋側では見られませんので、まだ出会うタイミングがありません。
そのうち会えるかな?
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北岳|タカネマンテマ
山野草が好きで仕事や諸々の合間に山登りをします。
レンズの大きいカメラを持って歩く体力はないので、ほとんどが
FUJI FILM X10 か、さらに小さいFinePix F800です。
植物の名前を暫く見ないと忘れるので記録していきます!
もうひとつ同じIDの大文字でBlogを書いていますが、花の事は分けたいと思いました。
上の写真は今までに登った一番高い山。
夜明け前。右端の雲の間に富士山が頭を出しています。
この時は8月、気温は10℃でした。
未明にはペルセウス流星群が頭上を流れて行きました。
タカネマンテマ silelne uralensis ナデシコ科マンテマ属(シレネ属)
日本列島と北極圏が陸続きだった氷河期から咲き継がれている花です。
南アルプス、北岳の3000m前後の岩まじりのところにしか咲かず、希少性から盗掘にあい、環境省のレッドリスト【絶滅危惧IA類】に指定されているそうです。
この写真は花期は過ぎていて、花期にはグリーンのストライプが入った萼筒の先に、
1mm位の薄いピンクががった紫色の5枚の花弁の花がつきます。
その時の萼筒はうなだれています。
この萼筒は、メロンみたいで何とも言えずかわいいフォルムです。
この写真は仕事の夏休みの8月半ばでしたので、花期には間に合わず、萼筒の中にはもう種が出来ているのでしょう。
私には、北岳はなかなかハードで、2800m付近で、ちょっと気持ちが悪くなってきて足が思うように上がらず、やっとの登山でした。
タカネマンテマに会えたのも、鈍足のおかげかもしれません。
しかし、バテていて、どこにピントが合っているのかわからない写真。
でも、この時は自分なりに達成感がありました。
自分なりにっていうのは大事!
次回行くとしたら、もう少し上手にカメラにおさめたいと思います!