ssawwaves’s blog

時々山登り。高山植物や山野草との出会い。

栗駒山 | シロバナトウチソウ

シロバナトウチソウは、バラ科ワレモコウ属の多年草。 初めて見たので、無知な私は、一緒に行った友人に、「白い大きいワレモコウがある!」と言ったら一蹴されてしまった。 日本固有種で、しかも東北の高山限定だそうです。 Sanguisorba albiflora 草紅葉の…

栗駒山 | コウメバチソウ

コウメバチソウはウメバチソウの高山型で、ニシキギ科ウメバチソウ属の多年草。 花茎には茎を抱いたように葉が一枚、2~3cmの花が一輪咲きます。 花弁はたいてい5枚なのですが、この個体は6枚ありました。 コウメバチソウは珍しくないですが、6枚の花弁は珍し…

北岳|センジュガンピ

センジュガンピは別名シラネガンピ。 ナデシコ科マンテマ属。2cm位の小さな花。 1980年代の図鑑だと、センノウ属になっているが、最近の図鑑だと、マンテマ属になっている。染色体数の研究が進んでの変更の様子。 よく活用させていただいているWikipediaはセ…

杓子山|キセワタ

キセワタは、シソ科メハジキ属の多年草。 絶滅が危惧されている珍しい植物で、自生は珍しい。 レオヌルス マクランサスと言う学名だが、和名はキセワタ。 Leonurus macranthus 属名のLeonurusは、ラテン語で、Leonは、(ライオン)。ouraは、(尾)による合成語…

杓子山 | テンニンソウ

テンニンソウはシソ科テンニンソウ属の多年草。 8月中頃(撮影は9月19日)に咲き始めていたので、今は満開から終盤かな。 あちこちで、年々増えているらしい。減っていく花もあれば増えていく花もある。 外来種では無いから、増えたら困るかどうかはわからない…

杓子山 | ヒナノキンチャク

ヒナノキンチャクは、マメ目ヒメハギ科ヒメハギ属。 草丈は7~15㎝位で、花は薄い紫色で2㎜の小さい花をつけ、1㎜位の小さい黒い種がきんちゃくのような形をしているさやに入っています。 こんなに小さな道端の花が絶滅に瀕しています。 ここ、杓子山付近は…

北岳 | シラネヒゴダイ

シラネヒゴダイは、キク科トウヒレン属の花。 分布は、奥秩父、南アルプス、八ヶ岳で、日本固有。 稜線付近の、礫地や草地に咲いている。草丈は3cmから高くて20cm位。 強風がお嫌いなご様子で岩に寄り添うように咲いているのを見かける。 Saussurea kaialpin…

北岳 | イブキジャコウソウ

イブキジャコウソウは、ヒャクリコウ(百里香)とも言われる、シソ科イブキジャコウソウ属の低木。木なんですね〜。 低山から高山までみられ、日本原産。 色も形体もかわいいです。 Thymus quinquecostatus イブキは、滋賀県の伊吹山で最初に発見されたのが由…

北岳 | ミネウスユキソウ

エーデルワイスは、ヨーロッパでは、もっとも有名な高山植物ではないでしょ うか。 ミネウスユキソウは、エーデルワイスと同じ仲間で、キク科ウスユキソウ属の花。 日本の固有種です。 高山での分布域は広い方。 東北と上越地方、北・中央・南アルプス、八ヶ…

北岳 | タカネナデシコ

タカネナデシコは、ナデシコ科ナデシコ属の花で、別名は、クモイナデシコ。 オノナデシコ。南アルプス国立公園で自然公園指定植物となっています。 県によっては、絶滅危惧Ⅱ類・VUです。 Dianthus superbus Var. speciosus 岩場や礫場に咲ている、カワラナデ…

北岳 | キンロバイ

キンロバイは金露梅という漢字があてられ、見た通り、梅の花のような、まるい5枚の花弁を持つ、バラ科キンロバイ属の花です。 2〜2.5cmほどの小さい花をつけます。 一年草とか多年草ではなく、小さいけれど落葉小低木なんです。 古めの図鑑だと、キジムシロ…

北岳 | マルバダケブキ

北岳のダケカンバの森林地帯に咲く、咲きたてマルバダケブキの花。 キク科メタカラコウ属の茎の高さが80~120cmで花頭が8cmと大きな花です。 葉はフキに似ています。 本州と四国(まれに)に分布していて、山地や深山の草地や林の縁に多く見られます。 Ligular…

北岳 | イブキトラノオ

北岳のトラバース道のお花畑です。 イブキトラノオがきれいな時期でした。 Bistorta major var. japonica イブキトラノオはダテ科イブキトラノオ科の花ですが、トラノオと言う名前の花は、多くてみんなダテ科かと思うと、そうでもなく、サクラソウ科だったり…

北岳|キタダケトリカブト

キタダケトリカブトは、キンポウゲ科トリカブト属の植物。 南アルプス北岳山系の固有種で、ほぼここでしか見られないようです。 しかも、北岳山荘に向かうトラバース道限定。 北岳の標高2000m位の所に咲いているのは、ホソバトリカブトだし、 奥多摩の方にあ…

北岳|ミヤマハナシノブ

この度、北岳に登ったお目当ては、この花! ミヤマハナシノブは、ハナシノブ科ハナシノブ属。 南アルプスでは、北岳、鳳凰山。北アルプスでは、清水岳(しょうずだけ)のみの隔離分布で絶滅危惧Ⅱ類(VU:Vulnerable) 北岳の大樺沢二俣あたりから、美しい青空のよ…

北岳|タカネビランジ

夏休みを利用して北岳に登って来たので、美しかった高山植物を数日の間備忘録的に書きたいと思います。 タカネビランジはナデシコ科マンテマ属。 見ての通り大きな薄いピンク色の花びらで、満開の大株はびっしり花がつき、ブーケのよう。 高山植物らしからぬ…

尾瀬ヶ原|ツルコケモモ

コケモモ達の花の季節。ツツジ科スノキ属。 ツルコケモモは英名はクランベリー。crane=鶴(クレイン) berry=ベリー。 ツルコケモモのツルは鶴ではなく、蔓のほうですが。 この写真の日は、雨模様で、鶴が羽ばたいているように花びらが開いていなかったので…

燕岳|コマクサ

高山植物で有名なコマクサ。 この花を初めて見た時は、かなり感動しました。 高山植物を見たいが為に山に登り始めたのは、ここ10年前位からなので、あまり花の名前は知りませんでした、登っているうちに色々な発見がありだんだんと覚えてきたわけですが、無…

至仏山|オゼソウ

7月と言えば、雪解けが進み、雪解けとの境界に咲く花々が魅力の月。 今日のお花は、地味に可憐さを主張しているオゼソウです。 オゼソウ Japonolirion osenese オゼソウは、サクライソウ科オゼソウ属。 絶滅危惧Ⅱ類のレッドリストです。 北海道の天塩川上流…

奥多摩|コアジサイ

まだまだアジサイの季節。 あちらこちらに瑞々しく咲いていて、今年は雨模様の日が多いせいか美しさが際立っています。 日常にお目にかかっている「紫陽花」は装飾花 (額) を持つ品種改良種で、多種なんですね。近頃どんどん、フォトジェニックになってきて…

奥多摩|エイザンスミレ

エイザンスミレの別名はエゾスミレ。 葉に特徴があり、スミレの葉のイメージからはちょっとかけ離れた切れ込みがあって、 水菜?みたいな感じ。 花の色は、淡いピンクに近い紫色〜赤みがかったピンクのもの。 ラインが濃かったり薄かったり、すごく色白だっ…

六万騎山|オオタチツボスミレ

4月中旬の写真で、新潟の南魚沼に咲いている、かわいいスミレの紹介をしている訳で今日はオオタチツボスミレ。 たぶんこの周辺に住んでいる方には、 ”ふ~ん。珍しくないよ!このスミレ” と言われるのは承知です。 ↓ スミレだけではなく、イワウチワやシュン…

六万騎山|スミレサイシン

トロロスミレとも呼ばれているスミレで、地下茎が太くなるのですりおろして食べる地方もあるそうです。 スミレは、すべて食べられると聞きますが、私は、食べた事はないです。 日本海側の雪の多い地帯に咲く代表的なスミレだそうです。 関東では、ナガバノス…

六万騎山|ナガノハシスミレ

ナガノハシスミレをご紹介します。 またの名をテングスミレ。理由はこの長い距から来ているのは、想像どおり! 主には日本海側でしか見られないようなので、ナガノハシスミレを見ると、ここは新潟で日本海が近いことが感じられます。 ナガノハシスミレ Viola…

奥多摩| ニョイスミレ

ニョイスミレは別名ツボスミレとも言い、GW位まで低山でも見られます。 これは、奥多摩の御岳山周辺。標高は1000m以下の所です。 個体数は多いように思います。 都内でも自然な環境っぽい公園などで見られますよね。 ニョイスミレ Viola verecunda 葉はハー…

谷川岳|ミヤマスミレ

名前の通りの深い山(中部では標高1000m位)にしか咲いていないのですが、北海道では低地、東北では低山で普通に見られるスミレらしい。 北海道は一度も行った事がないのでわからないけれど、北海道では奥多摩あたりのタチツボスミレみたいな感じなのでしょ…

谷川岳|ジョウエツキバナノコマノツメ

谷川岳の頂上近く、蛇紋岩の岩場に咲いていました。 黄色い花弁で反り返った様に咲く姿は、キバナノコマノツメですが、 ジョウエツキバナノコマノツメ Viola viflora f.glabrifolia 葉っぱが、キバナノコマノツメに比べて小さくても厚さがあります。 厚いの…

奥多摩| キバナノコマノツメ

黄色のスミレ。かわいいですよね。 キバナノコマノツメ Viola biflora 名前の由来となるのは葉っぱの形。 コマ=駒。馬のこと。ツメ=蹄・ヒヅメのこと。なるほどです。 薄くて柔らかくて少し毛の多い葉です。 奥多摩周辺の黄色いスミレと言ったらこのキバナ…

谷川岳|ナエバキスミレ

谷川岳の縁の平標山に咲いていた黄色いスミレ。 ナエバキスミレです。 ナエバキスミレ Viola brevistipulata var.kishidai 上弁と側弁がまるまると大きくて、茎が赤に近い紫色なのが、わたし的に見分けるポイントです。 今夜は雨が強く降っていますが、明日…

奥多摩| アカネスミレ

おひさまが大好きな茜色のスミレ。アカネスミレ。 フジファブリックの”茜色の夕日”の茜色ではなくて、万葉集の”あかねさす”の茜色のイメージです。あくまでも、わたしの意見。 アカネスミレ Viola phalacrocarpa 特徴は、花弁が閉じ気味に咲いてしべが見えな…