ssawwaves’s blog

時々山登り。高山植物や山野草との出会い。

北岳|キタダケトリカブト

キタダケトリカブトは、キンポウゲ科トリカブト属の植物。

南アルプス北岳山系の固有種で、ほぼここでしか見られないようです。

しかも、北岳山荘に向かうトラバース道限定。

北岳の標高2000m位の所に咲いているのは、ホソバトリカブトだし、

奥多摩の方にあるのはヤマトリカブト。それは、明らかに葉っぱがもっと大きくて切れ込みがあまりありません。

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Aconitum kitadakense

キタダケトリカブトは、葉が繊細に切れ込みが深く、背が大きくなりません。

この写真の株は、驚くほど花付きが良く大きめの株です。

 

ところで、トリカブトって本当に猛毒なんですね。

日本三大有毒植物で、ドクウツギやドクゼリそしてトリカブト

学名のAconitumはアコチニンの事で、アコチニンは、植物界での最強の猛毒であり、細胞活動が停止してしまう麻痺作用とありました。

養蜂家もトリカブトの開花期には、採蜜はしないそうです。

おそるべし、アコチニンですね。

見れば見るほど、美しい色と形態なのですが、危険な美しさなのでした。

                                         撮影 18.AUG.2019