ssawwaves’s blog

時々山登り。高山植物や山野草との出会い。

栗駒山 | コウメバチソウ

ウメバチソウウメバチソウの高山型で、ニシキギウメバチソウ属の多年草

花茎には茎を抱いたように葉が一枚、2~3cmの花が一輪咲きます。

花弁はたいてい5枚なのですが、この個体は6枚ありました。

ウメバチソウは珍しくないですが、6枚の花弁は珍しいです。

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Parnassia palustris var.tenuis

ウメバチソウの語源は家紋のひとつの梅鉢紋から来ていて、菅原道真の紋です。

そう言えば、湯島天神でこの紋を見たことがあります。

この花は、雄蕊の付け根に、花粉の無い、仮雄蕊(かりおしべ)(かりゆうずい)があったり、雄蕊と雌蕊の成熟時期をずらして自家受粉を避けるなど、賢い花です。 

栗駒山の美しい紅葉の足元に咲いていました。

 

ちなみに、ウメバチソウとコウメバチソウの見分け方は、咲いている場所が大きなポイントでもありますが、仮雄蕊の数が違います。

ウメバチソウは、7-11裂であるのに対し、母種であるウメバチソウは、12-22裂と少し多いです。

こちらはウメバチソウです。仮雄蕊が多いのでちょっと賑やかな感じがします。

成熟した雄蕊が1本だけ倒れています。1日に1本づつ成熟していき、昆虫による受粉を待ちます。

アリだったり、小さいハエのような虫がよく止まっています。

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Parnassia palustris