北岳 | マルバダケブキ
北岳のダケカンバの森林地帯に咲く、咲きたてマルバダケブキの花。
キク科メタカラコウ属の茎の高さが80~120cmで花頭が8cmと大きな花です。
葉はフキに似ています。
本州と四国(まれに)に分布していて、山地や深山の草地や林の縁に多く見られます。
近年、山梨、長野、静岡、奥多摩でも、シカ密度が上昇中で、高山植物が食害にあっている中、この毒のある、マルバダケブキはのびのびと咲いていました。
シカは食べないのだそうです。
北岳でも、シカの食害から高山植物を守る為に、柵がもうけられていました。
環境省のくくりで、森林管理の為に、シカの管理捕獲等も行われているようです。
森林のお仕事をしている方にニホンオオカミを復活させるのはどうかと、提案したらいい考えだと言われました。
撮影 19.AUG.2019
シカは食べないけれど、アサギマダラはこの花の毒の恩恵を受けています。
撮影 21.AUG.2019
アサギマダラはマルバタケブキの蜜からピロリジンアルカロイドを摂取して体内に蓄えていて、敵からの防衛のためであると共に、オスが放出する性フェロモンの原料ともなっている事が明らかになっているそうです。Wikipediaに書いてありました。
ちなみにこの写真は手前の蝶が彼女で奥が彼です。
この写真は、北岳ではなくて、富士山すそ野の杓子山です。
今日は、シカには見向きもされないけれど、アサギマダラには必要とされて、山の中で増殖している花のことが気になり書いてみました。